品質管理ポリシー QUALITY CONTROL

クロス・コミュニケーションにおける品質管理は、「品質向上の実現に向けたプロジェクト計画策定」「開発実績に基づくノウハウを用いた品質監査」「お客様のビジネス環境に応えるための非機能要件の可視化」の3つの要素から成り立っており、これらを管理・徹底することにより、高品質なサービスの提供を実現しております。


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1. 品質向上の実現に向けたプロジェクト計画策定

お客様にご満足いただける品質向上を実現すべく、プロジェクト計画を立案します。

プロジェクト計画策定

「品質向上視点でプロジェクト計画」を立て、品質を担保するための活動を行います。

プロジェクト計画策定

プロジェクト計画を実現するためのマネジメントプロセス

マネジメントプロセスを明確化することで品質向上を目指します。さらに各プロジェクト特性に合わせ継続的に改善します。

円滑なコミュニケーションの徹底

認識齟齬が生まれないよう、円滑にコミュニケーションを図るため、「範囲の明確化」「ルールの標準化」「情報共有の効率化」「改善・見直しによる最適化」の4つの手段を定めたうえでプロジェクトを開始します。

出荷判定基準とレビュー

品質保証グループが顧客視点でレビューを実施し、フェーズごとに品質に影響を及ぼすリスクを含んでいないかの確認を徹底しています。

2. 開発実績に基づくノウハウを用いた品質監査

品質保証グループが開発標準を策定し、お客様目線で品質監査を実施しています。

品質監査の視点

品質要求はプロジェクトごとに異なります。プロジェクト計画で品質管理基準を策定し品質メトリクスなどを活用し課題やリスクが可視化されているか監査します。

テスト計画

テスト計画時に一般的な単体試験・結合試験・総合試験に加え、必要に応じて負荷試験や脆弱性試験などを実施し、品質の担保に努めています。

お客様視点の早期確認

品質向上をするうえでステークホルダー間の認識齟齬をなくすことが重要です。要件定義書や設計書について、お客様と認識齟齬がないように都度合意を確認しながら、開発を進めていきます。

また、UI/UX専門チームの参画やプロトタイプ・α版での早期確認をします。

開発資源の一元管理

システム開発におけるソースのバージョン管理を、柔軟かつ信頼性の高いツールを用いて行っており、安定して品質を保てる体制を整えています。

ソースコード管理と自動化

Git-flowとは開発担当者の役割を明確にし、同時並行で担当する開発を進め、最終的に開発したソースコードを統合する運用ルールです。

また、ソースコードのビルド・デプロイ・リリース時に人為的なミスにより不具合や遅延が発生します。CI/CDツールでこれらを自動化することで人為的ミスを減らします。

3. お客様のビジネス環境に応えるための非機能要件の可視化

目に見える機能に留まらず、目に見えない非機能要件(セキュリティや保守・運用)を可視化します。

非機能要件とISOで定義されている品質特性は下記のような親和性があります。

品質特性(ISO/IEC25010)と非機能要件

品質特性 概要 対応する非機能要件
使用性 利用者の使いやすさUI/UX -
機能適合性 実装された機能がニーズを満たす度合い -
セキュリティ 不正にアクセスがされることなく情報やデータが保護される度合い セキュリティ
性能効率性 システムや実行時の性能や資源効率の度合い 性能・拡張性
互換性 他製品やシステムと機能や資源効率の度合い 性能・拡張性
信頼性 必要時に実行することができる度合い 可用性
保守性 効果的、効率的に保守や修正ができる度合い 運用・保守性
移植性 効果的、効率的に他のハードウェアや実行環境に移植できる度合 移行性

非機能要件を考慮することで、セキュリティ向上・信頼性向上・保守や移行を容易にします。これらを実現するためにインフラの状態を可視化します。

インフラ環境

インフラ環境については「インフラ環境の信頼性」「システムダウン対策」「システム監視」に取り組み、お客様が安心してシステムを利用するための環境構築に努めています。

データ安全性・保全性

システムにおいて暗号化によるデータ保護や、障害発生時のデータの保全性確保など、普段の運用から障害時の対応まで考慮した利用時品質の実現に努めています。

セキュリティ対策

ファイアウォールやIPS(侵入防止システム)によって、外部の不正アクセスから保護し、データの改ざん・破壊を防止しています。

また、構築についてはテンプレートを用い、属人的な作業・運用ミスを徹底的に排除し、更にリリースのセキュリティチェックを徹底することによりセキュリティの確保に努めております。