Webとアプリを横断して分析が可能なGA4導入のメリット

Webとアプリを横断して分析が可能なGA4導入のメリット

昨今、顧客の利便性を高めるサービスの一貫としてアプリを導入しているケースが増えており、スマホアプリは企業と顧客とをつなぐ重要なコミュニケーションツールとして位置づけられるようになりました。


今回、Webとアプリを横断してユーザーの行動を計測することが可能となるGoogleアナリティクス4(以下、GA4)の導入メリットや活用方法などに関してご紹介します。

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アプリマーケティングにおけるGA4の導入メリット

アプリマーケティングにおけるGA4の導入メリット

オンラインでのユーザー行動の変化

肌身離さずスマホを持ち歩くようになり、ユーザーのプラットフォームがWebからアプリへと広がっています。さらに、CRMの領域では、一般消費者のメール利用率の低下やLINEのメッセージ配信費用の増加などの理由により、定常的にコミュニケーションが取れるチャネルを増やすことを考える企業担当者は多いのではないでしょうか。


実際に弊社で支援しているアパレルECの企業では、売上の30%がアプリ経由での購入というデータもあり、顧客の囲い込みに成功しているケースもあります。


アプリが顧客との重要なコミュニケーションツールとして位置づけられる以上、アプリを作って終わりというわけにはいきません。利用状況を把握し、より使いやすく改善することや、コミュニケーション施策の実施などが必要となり、PDCAを回すには欠かせないのが計測環境の整備です。


計測環境の整備には、アプリ分析ツールの活用がおすすめです。
アプリ内でのユーザーの行動に注目するツールの一つとして、Google社のFirebaseがあります。Google傘下にあることで、Analyticsやタグマネージャーなどとの連携がスムーズであり、WebサイトではGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)を、アプリにはGoogle アナリティクス for Firebaseを導入している企業も多いのではないでしょうか。


しかし、一言でアプリといっても、アプリの挙動をアプリ内だけで完結させるネイティブアプリだけでなく、WebViewやWebtoなどを組み合わせるなど様々な作り方があり、また、Webサイトへの導線を置き、Webサイトへ誘導するなど必ずしもアプリ内だけでユーザーの行動が完結するわけではありません。現行のGoogleアナリティクスではデバイスを超えたユーザー判別ができないという問題点があり、WebviewやWebtoが組み合わさったアプリではそれぞれの計測ツールでユーザー行動を把握・分析する必要があります。


Webとアプリを横断的に分析可能なツールはいくつかリリースされていますが、次世代のGoogleアナリティクスとして2020年10月にリリースされたGA4は、複数のプラットフォームを経由するユーザーを把握するため、Webやアプリなどを横断したアクセス解析ができるように進化しています。

Webとアプリを横断して分析が可能なGA4

Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)では、1つのプロパティに対して1つのトラッキングIDが発行される形でしたが、GA4では、1つのプロパティに対してWeb用、アプリ用といった複数のトラッキングIDを発行することが可能になっています。

ユニバーサルアナリティクス
GA4

下記識別子で同一ユーザーをGA4内でマッピングすることで、複数のデバイスを利用するユーザーを同一ユーザーとして判定したり、Webとアプリを統合して分析したりすることが可能になりました。


サイトとアプリの共通キーを持たないような場合でも、Google Signalの連携をONにすることで、クロスデバイスでユーザーの行動を把握できるようになります。これにより、ユーザーの行動をWeb・アプリで横断的に把握・分析できるようになります。

優先度 ユーザー識別子 内容
ユーザーID サイトやアプリから取得可能なユーザー情報
※別途設定が必要
Googleシグナル Googleアカウントのログイン情報
デバイスID Webの場合Cookieが該当

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Google アナリティクス for FirebaseとGA4の違い

Firebaseをとりあえず導入している…
アプリだけの計測で十分…
という場合でも、GA4の導入はお勧めです。


FirebaseとGA4の違いは以下の2つです。

  • Webとの横断的なユーザー行動を可視
  • Firebaseにはない分析機能

アプリをWebViewで作成している場合や、WebToが多い場合は前述した通りユーザーの横断的な行動把握、分析がしやすくなるというメリットがあります。


分析データとして得られるイベントやコンバージョンを同じプロパティや計測環境下で把握することで、Webマーケティングにおけるゴールや目標に対する貢献度をアプリとWeb、またはその他の流入チャネルなどを同じ指標で測ることができることもメリットです。


GA4では探索レポート機能が新たに追加され、より詳細なデータ分析が自由度高くできるようになりました。Firebaseにはないセグメントでの分析や詳細なデータが可視化できるようになっています。

データ検索

また、すでにGoogle アナリティクス for Firebaseを導入している場合は、比較的簡単にGA4への移行が可能です。


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導入後のデータの活用方法

計測環境が整い定量データが蓄積されるようになったら、どのように活用していくのか。
以下はデータ活用方法の一例です。

  1. Web と アプリを合算したデジタル接点のあるユニークユーザー数

    ▶デジタル投資の指針となる数字の確認

  2. Web と アプリ を横断したユーザーの導線計測

    ▶アプリ→Webでの導線の中でどこがボトルネックとなっているか?
    ネイティブ化した方がいい機能の抽出など

  3. Webでの施策に対してのアプリ上での効果測定

    ▶Web上での各種キャンペーン等の施策から、アプリ経由でどれだけ コンバージョンしたかを計測するなど

データ活用の具体的な事例につきましては、また改めてご紹介いたします。


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まとめ

Webサイトと同様に、近年多くの企業が導入したアプリの急速な普及により、Webとアプリを横断的に分析する必要性が高まってきました。
なんとなくFirebaseは導入しているけど…
月額費用の安いツールを導入したけど、うまく使いこなせていない…
といったような場合、GA4を導入することで、エンゲージメントを指標とすると、Webとアプリを横断したユーザーの実際の動きが分析できるようになり、ユーザー理解をより深めることで、より効果的なマーケティング活動へ活かすことが可能になります。


アプリ運用の実績が豊富なクロス・コミュニケーションのGA4移行サービスでは、移行からGA4での定量調査、場合によっては、ユーザーの声を用いた定量調査を組み合わせて分析し、UI改善やマーケティング施策の提案までワンストップでご提供いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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執筆者

株式会社クロス・コミュニケーション編集部

Cross Communication 株式会社クロス・コミュニケーション編集部

株式会社クロス・コミュニケーションのコンテンツ編集部。
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