LINEミニアプリがビジネスを加速させる成功事例とは?

LINEミニアプリがビジネスを加速させる成功事例とは?

日本で最も利用されているメッセージアプリ「LINE」では、LINE Payなどの決済サービスから、LINEマンガなどのコンテンツサービスまで多様なサービスを提供しています。中でも、LINEミニアプリは、「LINE」の中に企業やお店のサービスを簡単に提供できるサービスで、日本を中心に急速に普及しているプラットフォームです。今回は、LINEミニアプリがビジネスを加速させる成功事例についていくつかご紹介し、企業が導入するメリットについてお伝えします。

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1 変わり続ける生活者の行動

ポストコロナ期を迎え、新しい付加価値の製品・サービスの創出や、5GやAI等の新しい技術の浸透が進み、私たちの価値観や行動・生活スタイルも変化を遂げています。それに伴い、ビジネスの顧客接点のあり方を改めて検討し、最新技術やマーケティング戦略を取り入れ、日々アップデートしている企業も多いのではないでしょうか。

中でも、ユーザーがLINEを利用していれば、新たにアプリをダウンロードしてもらう必要がなく、すぐに利用開始できるLINEミニアプリの存在は日に日に高まっており、LINEを立ち上げれば様々な企業やお店のアカウントが家族や友人・知人とのトークの間に差し込まれ、様々な情報を受け取っている方も多いと思います。

生活者にとってより身近な接点が生まれたことで、企業にとっては、これまでのネイティブアプリに加えて、どのコンテンツをどのような場面で活かしていくべきか、LINEミニアプリの活用によって、ライトユーザー層をどのように取り込み、ユーザーエクスペリエンスをどのように向上させていくか模索しているのではないでしょうか。

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2 広がるLINEミニアプリの活用例

既に多くのLINEミニアプリが存在しますが、具体的にどのような場面で活用をされているのでしょうか。

  • 飲食店やサロンなどの予約管理アプリ:

    飲食店やサロンなどは、LINEミニアプリを使って予約管理を行うことができます。顧客はLINEを介して簡単に予約を行い、店舗側は効率的に予約状況を把握し、サービスを提供することができます。

  • 飲食店やカフェのオーダーシステム:

    多くの飲食店がLINEミニアプリを活用し、オーダーシステムを導入しています。顧客はLINEを通じてメニューを閲覧し、注文を行うことができます。これにより、待ち時間の短縮やオーダーミスの軽減など、店舗側の効率化と顧客満足度の向上が図られています。

  • デジタル会員証:

    店内の二次元バーコードを読み込むだけでLINE上にデジタル会員証が表示されます。会員証機能を持つ専用アプリをダウンロードする必要もなく、ポイントカードサービスも提供でき、ユーザーのリピートが期待できます。

  • イベント管理アプリ:

    イベント主催者は、LINEミニアプリを使ってイベントの参加者管理やチケット販売を行っています。LINEを利用することで、参加者へのリマインダーやイベント会場のマップやイベント情報などの配信がスムーズに行えます。訪問者は、スマートフォン上でLINEを開くだけで、必要な情報を手に入れることができます。これにより、利用者体験の向上や集客効果の増大が期待できます。

  • 学習支援アプリ:

    学習支援アプリは、LINEミニアプリを通じて、問題集や学習コンテンツの提供、進捗管理、質問回答などの機能を提供します。これにより、生徒や受講者は自宅や外出先で効果的な学習を行うことができます。

  • 地域コミュニティの情報発信アプリ:

    地域コミュニティは、LINEミニアプリを活用して地域のイベント情報や地域密着型サービスの提供、地域住民とのコミュニケーションなどを行うことができます。これにより、地域コミュニティの活性化や地域住民の交流促進が図られます。

  • 健康管理アプリ:

    健康管理アプリは、LINEミニアプリを活用して、健康情報の提供、運動や食事管理の記録、健康相談などの機能を提供します。ユーザーは日常的な健康管理を手軽に行うことができ、健康意識の向上や疾病予防に役立ちます。

  • お金の管理アプリ:

    銀行やクレジットカード会社は、顧客がLINEミニアプリを通じて口座残高や取引履歴を簡単に確認できるようにすることで、利便性を向上しています。また、特定の取引に関する通知をリアルタイムで送信することも可能です。他にも、資産管理や貯蓄計画の支援をしてくれるケースもあります。

これらの事例からわかるように、LINEミニアプリは様々な業種や用途で活用されています。

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3 LINEミニアプリを活用した成功事例

LINEミニアプリを利用した、マーケティング施策の成功事例も多く出てきています。以下では、成功事例のほんの一部をご紹介します。

  • スシロー(株式会社あきんどスシロー 様)

    ネイティブアプリでも同機能(受付/予約)を提供していますが、ネイティブアプリを利用していない直接来店客・店内発券客などのライトユーザー向けにLINEミニアプリを大手外食チェーンとして初導入(2020年7月)しています。来店受付・予約、お呼び出しリマインド通知に加え、会員登録不要でお得な特典がもらえる「まいどポイント」を貯めることができます。
    リリース以降、利用数成長が前月との比較で1.4倍成長を達成し、 また、再アクセスしやすいお気に入り登録からの流入も増加しており、行列や混雑による顧客のストレスの軽減に役立っています。

  • おくすりPASS FAST(株式会社アイセイ薬局 様)

    株式会社アイセイ薬局様は、処方せんをスマートフォンで撮影し・送信するだけの簡単ステップで、薬局の待ち時間を大幅に減らすことができる電子お薬手帳のサービスを展開していますが、ネイティブアプリ版・WEB版ともに会員登録などユーザーへの手間がかかり、患者とのオンライン上でのつながり構築に課題がありました。
    LINEミニアプリ版では、普段お使いのLINEアプリから調剤予約ができることから、提供開始から5か月弱で1万人以上の会員登録がありました。
    これは、ネイティブアプリ版の3倍、WEB版の8倍のスピードでの達成でした。
    また、LINEミニアプリ経由の調剤予約のリピート率は80%とかかりつけ化の実現に貢献しました。

  • Vpass(三井住友カード株式会社 様)

    LINE 上で三井住友カード会員向け Web サービス「Vpass」を金融業界初の「Vpass LINEミニアプリ」として2021年5月から提供を開始しました。ネイティブアプリを利用していないライトユーザーとの接点獲得を目的に、ご利用明細・ポイント等の確認や各種手続きが可能なミニアプリとなっています。
    LINEミニアプリ利用者の約4割がネイティブアプリ未利用でしたが、導入前後比で、ひと月あたりの新規ID連携数が5倍に増加しました。ユーザーが契約するカードの種類や利用状況を基にメッセージを送り分け、開封率は70%、クリック率は13%に達することもあったそうです。

  • イソップ(イソップ・ジャパン株式会社 様)

    スキンケア、ヘアケア、ボディケア製品を展開するイソップでは、従来の紙カタログからLINEミニアプリを活用してデジタルカタログに移行しました。それにより、利用者は、店舗へ来店する前や、混雑時に並びながらカタログを確認し、気になる商品をマイリスト登録することで、店舗ではコンサルタントにマイページを見せながら接客を受けることが可能になりました。さらにShare Target Pickerを活用し、LINE友だちへおすすめ商品を共有することで認知拡大にも繋げています。

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4 LINEミニアプリ開発における当社の事例

続いて、当社のLINEミニアプリ開発の事例をご紹介します。

  • 「東急ハーヴェストクラブ」LINEミニアプリ(東急不動産株式会社様)
東急ハーヴェストクラブ用LINEミニアプリ

グループ全体でDX化を推進している東急不動産様が、ホテル運営の業務効率化を推進することで、お客様一人ひとりに寄り添った新たな体験価値の提供することを目的に、既存のプラットフォームを活用し、なるべく早く現場に導入できる施策の一つとして、LINEミニアプリを導入しました。

「東急ハーヴェストクラブ」は、会員様だけではなく宿泊ご利用権をお配りしたご友人様や企業様などテンポラリーでのご利用もあります。そのため、ダウンロードが必要なネイティブアプリではなく、二次元バーコードを読み取ってそのまますぐに使えるLINEミニアプリは、ライトユーザー層に適しており、精算機能に加えて、館内レストランの予約待ち人数の確認や、宿泊後のアンケートの配信などの機能を提供しています。

画面デザインは、幅広い年齢層のユーザー様が使いやすいように、既存のブランドイメージを踏襲したシンプルかつ分かりやすいデザインを取り入れ、現場で実際に利用するスタッフからも意見をいただき、案内のしやすさや使いやすさにこだわっています。

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5 まとめ

ここまで、LINEミニアプリの多様な活用事例をご紹介してきました。
LINEミニアプリは、LINEのシステム上に自社アプリに近い機能を持ったサービスを提供できますが、導入するだけではなく、LINE公式アカウントの活用やサービスのオペレーション上の工夫など、様々な施策と組み合わせることで、業務効率化や顧客満足度の向上のみならず、新しい収益源の創出などにも貢献していることがわかりました。

ぜひ、ビジネスを加速させる施策の一つとして、LINEミニアプリをビジネスに取り込んでみてはいかがでしょうか。

LINEミニアプリの特長や可能性、既存のネイティブアプリやWebサービスとの比較や活用メリットについては下記でまとめていますので、こちらもご一読ください。

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株式会社クロス・コミュニケーション編集部

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