LINEミニアプリが注目される理由とは?

LINEミニアプリが注目される理由とは?

コロナ禍となり、リアルにおける生活者の購買行動も大きく変化し、生活者へのアプローチにも変化が求められています。近年小売・サービス業界を中心に大きな注目を集めている「LINEミニアプリ」について、既存のネイティブアプリとの比較や、活用メリットなどをご紹介いたします。

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生活者の行動の変化

生活者の行動の変化

長引くコロナ禍の影響で、オンラインでの商品注文・購入が伸びており、消費行動に変化が生じています。2022年1月にNTTドコモ モバイル社会研究所が実施したネットショッピングについての調査では、インターネットを通じてオンラインでの商品注文・購入する際のデバイスは、スマホが全体の約6割と最も多く、10~30代女性はスマホからの購入が8割を超えています。
(引用 https://www.moba-ken.jp/project/service/20220630.html


ネットショッピングの最も大きな利点は、「検索」機能の活用で、他の商品との機能や価格の比較が容易に行え、購入者の口コミなどもあらかじめ確認することができます。
生活者が常時スマホを持ち歩くようになり、ネットでの情報収集と店頭での「体感・体験」をシームレスに横断しながら、購買決定することも増えてきています。このデジタルとリアルを横断する購買行動の変化に合わせた対応が求められていると言えます。

ネイティブアプリやWebサービスの課題

デジタルを活用した顧客とのコミュニケーションにおいては、Webサービス、自社のネイティブアプリ、SNSやコミュニケーションアプリなど様々な手段が活用されています。
しかしながら、巷には情報があふれ、ネイティブアプリも飽和な状態です。競合サービスが増えることで、広告費も高騰し、顧客の目に留まることは難しくなってきています。


自社のネイティブアプリは、ロイヤリティの高い顧客層へのサービス提供手段としては最適ですが、相応の費用をかけてリリースしたとしても、アプリのダウンロード・会員登録などの利用ハードルが高く、せっかくインストールされたとしても、短期間でアンインストールされてしまうことも多いのが課題となっています。またWebサービスは、ダウンロードのような手間は不要ですが、ユーザーを一意に識別できないため、会員登録などが必要となります。


ネイティブアプリやWebサービスの課題としては、まとめると以下が挙げられます。

  • 開発期間が長く、相応の費用がかかる
  • アプリのアップデートや、集客のための広告活動など、メンテナンスコストが高い
  • アプリが飽和状態で、自社アプリのダウンロードのハードルが高い
  • ダウンロードされたとしても、会員登録のハードルも高く、離脱リスクが高い
  • アプリのプッシュ通知を介して顧客とリアルタイムでの接点を持てるのは、ダウンロードユーザーの3割未満

    (引用:Repro株式会社「アプリプッシュ通知に関するユーザーインサイト調査」より)

  • ライトユーザー層の取り込みが難しい

また、顧客とのコミュニケーションの手段は、アナログ・デジタル共に多様化していますが、顧客を一意に識別することが困難なため、デジタルとリアルの施策がどう連動して、購買行動に至ったかを把握することが難しいのが現状です。

LINEミニアプリとは

LINEミニアプリとは

LINEミニアプリとは、国内月間ユーザー数9,300万人(2022年9月末時点)を誇る巨大なプラットフォーム「LINE」上で、公開できるWebアプリケーションです。LINEを使っているユーザーあれば、新たなアプリダウンロードが不要で、LINE上で起動することができるため、ダウンロードに関するハードルついてはすでにクリアしていることとなります。またLINEユーザーの内部識別子を通じて、すべての顧客ロイヤリティ層において、顧客を一意に識別することが可能となります。

LINEミニアプリの特長

手軽に導入できるLINEミニアプリは導入企業も増えており、以下のような活用メリットがあります。


  • 幅広いユーザー層へ最適なアプローチが可能

    LINEの日本国内のアクティブユーザー(MAU)である9,300万人以上というこの国内最大級のコミュニケーションプラットフォーム上で展開できるため、幅広く顧客との接点を持つことが可能になります。

  • 店頭顧客とのデジタル接点を創出

    ダウンロード不要で、店頭のQRコードやコーポレートサイトのリンクからもすぐに利用が開始でき、仮のデジタル会員証が即時発行できるため、「会員登録」をユーザーにしてもらう必要がありません。ネイティブアプリの場合は、ダウンロードの上、会員登録を行っていただかないと使用開始できないことに比べて、圧倒的に利用のハードルが下がり、新規顧客や幅広いユーザー層へのアプローチが最適です。

  • 低コスト・スピーディに導入可能

    Webアプリなので1つのソースでiOS、Android、マルチOS対応が可能なため、自社アプリ開発と比較して、開発期間とコストを圧縮できます。

  • 自社アプリとの併用でサービスを強化

    自社のネイティブアプリと併用して、LINEミニアプリから、LINEのメッセージ配信を使って、手続き中のコミュニケーションの迅速化を促すなど、既存サービスの強化にも役立ちます。

  • LINEサービスとの連携が容易

    LINE公式アカウントやLINE PayなどのLINEのサービスとの連携が容易に実現できます。また、LINE公式アカウントと連携することで、ユーザーにとっては違和感なくスムーズにLINE公式アカウントへの友だち追加も可能になります。

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LINEミニアプリの可能性

現在、様々な業種でLINEミニアプリは活用され、「LINE LOCAL DAY 2022」での発表によると、2022年8月時点でのLINEミニアプリのリリース済み案件は5,000件を超えており、急速に広がっています。


飲食店を中心に、テーブルオーダーやテイクアウト品の注文、入店前の順番待ちのための整理券発行や、デジタル会員証などの利用が多いですが、キャンペーン情報の告知やメッセンジャー機能などの利用も可能なため、今後小売り業含め、様々な業種での利用が増えていくでしょう。


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LINEミニアプリ開発における当社の強み

  • 開発の上流から下流までを一気通貫でご支援

    300以上のアプリやWebシステムの開発実績があるクロス・コミュニケーションでは、コンセプト設計、UIデザイン、システム設計、アプリ開発、制作・運用・保守、継続的改善までを一貫して支援します。お客様の課題やニーズ、注力施策などをお伺いの上、最適な開発プランをご提案いたします。

  • 柔軟なカスタマイズ対応

    自社ネイティブアプリや既存の会員システムとの連携や、オリジナル性の高い顧客体験の実現など、お客様のご要望にあわせて、フルカスタマイズ開発が可能です。


  • 機能例

  • デジタル会員証機能
    店舗POPから直接「仮会員証」へアクセス
  • クーポンやチラシなどのキャンペーン機能
  • 申込状況のステップ確認機能
  • アプリ内チャット機能の活用
  • 顧客別に個別対応が可能
  •  
  • 最適化されたクラウド基盤構築

    AWS などLINEミニアプリの実行に最適化されたクラウド基盤をご提供します。

  • マーケティングを強化する運用支援

    マーケティングに強いクロス・コミュニケーションでは、LINEミニアプリのコンテンツ運用も支援いたします。ニアショアを利用した登録作業の代行も可能です。

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まとめ

今回は、近年小売・サービス業界を中心に大きな注目を集めている「LINEミニアプリ」について、既存のネイティブアプリやWebサービスとの比較や、活用メリット、事例などをご紹介いたしました。


LINEミニアプリの最大の特長は、9,300万人以上という国内最大級のコミュニケーションプラットフォーム上に、LINEを使っているユーザーあればインストール不要で、ライトユーザーも含め幅広く顧客との接点を持つことが可能になる点です。また、LINEユーザーの内部識別子を通じて、全ての顧客ロイヤリティ層において、顧客を一意に識別が可能なため、顧客ごとのOne to Oneコミュニケーションが実現できます。


LINEミニアプリの活用にご興味がございましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。

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執筆者

株式会社クロス・コミュニケーション編集部

Cross Communication 株式会社クロス・コミュニケーション編集部

株式会社クロス・コミュニケーションのコンテンツ編集部。
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